アメリカ英語、イギリス英語だけが英語じゃない! オーストラリア英語ってどんな感じ?
マレーシアからこんにちは、かとけいです。
私事ですが、先日オーストラリアのシドニーに行って参りました。
景色や食べ物もさることながら、僕が関心を持ったのはオーストラリアの人々が話す「オーストラリア英語」です。
今回は、メジャーな「アメリカ英語」「イギリス英語」にとって代わる「オーストラリア英語」の魅力をわかりやすくお伝えしたいと思います!
オーストラリア英語は訛りが強い!?
シドニーの国際空港に着いて、空港の職員さんの英語に耳を澄ませてみると、いつもとは少し違う聞きなれない英語が聞こえてきました。
「確かにこれは英語だけど、アメリカ英語みたいにrが強く発音されるわけでもなければ、イギリス英語みたいに流れていく英語ともちょっと違うような・・・」
それが僕のオーストラリア英語の第一印象でした。
どちらかというとイギリス英語に近いですが、BBCのアナウンサーが話しているようなイギリス英語とも違うし・・・。なんとも不思議な感じでした。
もちろん僕の英語のヒアリング力がそこまで高くないこともありますが、普段は60~70%くらいは聞き取れている英語が30~50%くらいしか聞き取れませんでした。
これはマズいと思い、マレーシアに帰国してからオーストラリア英語について少し調べてみました。
オーストラリア英語はイギリスの下町の英語!?
オーストラリアはもともとイギリスの植民地であり、イギリス本土からたくさんの労働者がオーストラリアに移住させられた歴史があることから、多くのオーストラリア人は「ロンドンの下町」の英語、いわゆる「コックニー」に近い英語を話します。
「コックニー」(Cockney) とは、東ロンドンの、主に労働者階級の人々達が話す英語、およびその人たちのことを指します。
詳しくは次の動画の中で詳しく説明されています。百聞は一見にしかず?です。
ここが面白いよ、コックニー
もちろんオーストラリア人の話す英語がコックニーそのものであるとは言えませんし、単に「オーストラリア人」といっても中華系の人もいれば、インド系の人もいて、それぞれが違った訛りを持っています。ただ、このコックニー調で話す人も多いので、知っておいて損はないでしょう。
以下、動画でも説明されていますが、コックニーの発音について詳しく見ていきます。
th音 thの発音はオーストラリアでははっきり発音されません。そのため[θ]は「f」に、 [ð] は [v] に近い音になります。例えば、"mother"は"mover"、"something"は"somefing"と聞こえます。
h音 hの音は脱落することが多いです。そのため"have"は"ave", "house"は"ouse"になります。
母音 BBCなどで聞かれるような標準的なイギリス英語RP(Recieved Pronounciation) に比べ、母音が強く発音される傾向にあります。eiの発音は「ai」になり、「day」は、「daɪ」という発音になります。さらに、/iː/が[əi]、/aɪ/が[ɒɪ]、/ɔɪ/が[oɪ]になって、/aʊ/が[æː]になるなど複雑に変化します。個人的にはこの母音の変化、強調が日本人には聞きなれないものとして耳に残ると思います。
・・・こんな感じで、ざっくり見てもアメリカ英語、イギリス英語とはかなり違うことがわかると思います。
ここでひとつ面白い小ネタを紹介します。
オーストラリアの病院に入院していたイギリスの婦人が、ある日担当医からある言葉を言われて泣き出してしまったそうです。
オーストラリア人の医者は"You can leave today"(今日退院できますよ)といったつもりでした。
ところが、オーストラリアでは"today"が"todai" (トゥダイ)と発音されるため、イギリス人の婦人はそれを"To die" と勘違いしてしまったのです。
イギリス人の婦人からしてみれば、"You can leave to die" (死ぬために退院してください)と言われたのだから、かなりのショックだったでしょう。笑
このように、オーストラリア人はコックニー調で母音を強く読むことが多い傾向にあっります。
こんな風にその地方ごとに英語の特徴を見ていくと面白いですね!
オーストラリア英語に慣れたい方、またもっと聞いてみたい方はこちらのオーストラリアのドラマシリーズがおススメです。刑務所を舞台にしたややシリアスなドラマですが、ストーリーが秀逸なので飽きずに継続してみれること間違いなしです!
それでは今日はこのへんで!
かとけい